ハリー・ポッターと謎のプリンス
数々の冒険や戦いを通して逞しく成長したハリー・ポッターが宿命の対決へ始動し、いよいよ佳境に差しかかっていく人気シリーズの第6弾です。思春期を迎えたホグワーツ魔法学校の生徒たちが恋愛ムードに浮き立つ中、ハリーは復活した宿敵ヴォルデモートの知られざる過去に迫りながら最終決戦へ向け新たな冒険に臨みます。監督は前作『~不死鳥の騎士団』に引き続きデヴィッド・イェーツです。初期の作品のような子供が見て楽しいシーンはあまりありません。ストーリーもミステリー色が強くだいぶ大人向けになっています。CGの技術も上がり魔法のほうきに乗ったサッカーのような競技【クィディッチ】のシーンは見応えがありました。
毎回1作で1年が経過するわけですが、今回の1年間はヴォルデモートは手下に適度に暴れさせて本人はかなりのんびり屋さんでどこかでお休みになられているようで、姿を現しません。なのでハリーとのクライマックスの魔法対決もありません。最終章へ向けての序章的な位置づけで全体的に盛り上がりが無く淡々と時が過ぎていきます。それでは見所がないので、公知されていたように【ハリーのとても大事な仲間が命を落とします】。さらに題名の【謎のプリンス】とは?前者は最終章前の位置づけを考えると、【あの人】しか考えられず予想通りでした。後者は映画の原題は【THE HALF-BLOOD PRINCE(半純血のプリンス)】で魔法薬学の授業に途中編入したハリーが手にする古い教科書の前の持ち主が誰か?という別に本編に係わる大きな謎になっていません。
上映時間154分と長時間で、本編はヴォルデモートの過去を探るというダークなストーリーに所々思春期になったハリー達の恋の鞘当ての模様を挿入して緊張と緩和を適度に繰り返しています。ヴォルデモートの過去を探るだけなら1時間半ほどで終わってしまいそうで、さらに、話はほとんど進まないので最終章を見るに当たって最後の30分だけ見ても十分な作品です。でも、シリーズ6作目とあって見に来る人達はシリーズを見続けさせられている人達なので、男らしくなってきたハリーとロン、胸の谷間を強調したドレスを着るハーマイオニーなどハリー達の成長を見る楽しみがあります。そして最終章前の序章としてすごく先が気になる謎を残して、ずるい終わり方をします。さらに最終章は前編、後編の2部作になるようで、まだまだ引っ張ります。【60点】
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